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鈴鹿芍薬プロジェクト

プロジェクトの経緯

鈴鹿工業高等専門学校 生物応用化学科 生貝 初先生らが、植物の抗菌性(細菌を抑える力)を調査・研究したところ、芍薬の花びらなどに、黄色ブドウ球菌に対する抗菌力が緑茶に含まれているカテキンの10倍以上ある強い抗菌物質が含まれていることを発見しました。

この芍薬に含まれている天然の抗菌物質が「PGG(ペンタガロイルグルコース)」であることが分かり、この物質を活かした製品を作る研究がこの事業の始まりです。

主な製品等

芍薬由来の機能性学生服

芍薬由来の機能性学生服の写真

芍薬に含まれているPGG(ペンタガロイルグルコース)は、熱によって容易に抽出することができる特徴があり、抽出した抗菌物質に薬品を使用せずに繊維に付着させる特殊技術によって学生服を製造しました(特許第4749325号)。

肌には黄色ブドウ球菌などの雑菌が生息しており、これらの雑菌がニオイの原因となっているため、従来の学生服と違い芍薬由来の抗菌物質が繊維に付着されているので、ニオイの原因となる雑菌の繁殖が抑えられ、汗や体臭の嫌なニオイが付きにくいという特徴もある。また、繊維に付着した抗菌物質は、非常に耐水性が高く、学生服を洗濯してもその抗菌性は落ちず、10回洗濯しても洗濯前の効果と変わらず持続します。

芍薬から生まれた石鹸「ベルピオンビューティソープP」

芍薬に含まれているPGG(ペンタガロイルグルコース)には、緑茶に含まれるカテキンの10倍以上ある抗菌物質であり、これを活用した石鹸を製造しました。

芍薬から生まれた石鹸「ベルピオンビューティソープP」の写真

Peonish(ピオニッシュ)芍薬消臭抗菌ミスト

Peonish(ピオニッシュ)芍薬消臭抗菌ミストの写真

芍薬から抽出される消臭抗菌成分PGG(ペンタガロイルグルコース)を応用し、有機素材を主原料とした100%天然由来成分の消臭スプレーです。有機素材を主原料としているため、赤ちゃんや高齢者、ペットがいる生活環境でも安心して使用できます。

主なイベント等

芍薬の切り花プレゼント

芍薬の切り花プレゼントの写真

芍薬が持つ抗菌・消臭作用の効用を活用した新製品開発に関する活動をPRすることを目的に、平成21年より芍薬を栽培している鈴鹿市の西部地域において、毎年5月に芍薬の切り花をプレゼントする活動を実施しております。

鈴鹿芍薬まつり

鈴鹿市の西部地域を活性化させることを目的とした観光集客の1つとして芍薬を使ったイベントとして平成29年と平成30年に鈴鹿芍薬まつりを開催しました。現在は、約30,000株が咲き誇る大規模な畑へと成長し、西部地域活性化のための観光資源の1つとなっております。

鈴鹿芍薬祭りの写真